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許家窯人 2007.02.26更新
【和:きょかようじん】 |
【中:Xu jia yao ren】 |
旧石器時代>許家窯人
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山西省陽高県許家窯村梨益溝とその南東に隣接する河北省陽原県侯家窯は、現在、中国の中期旧石器時代で古人類化石と文化遺物が最も豊富で、規模も大きい遺跡です。1974年、76年、77年に発掘(「陽高許家窯旧石器時代文化遺址」『考古学報』1976-2・「許家窯旧石器時代文化遺址1976年発掘報告」『古脊椎動物与古人類』79-17-4・「許家窯遺址1977年出土的人類化石」『古脊椎動物与古人類』80-18-3)が行われました。文化遺物は非常に多く、14200点余の石器資料・多くの確実な加工と細部調整をもつ骨器が出土しました。
許家窯遺址の6個の動物の歯の化石をサンプルにしてウラニウム法で測定した年代は、今から約10万年前の前後(8.8±0.5万~11.4±1.7万年前)です。
石球は、非常に盛行し、数量は約1000点に達します。重量は80gから2000gくらいで、球面は整った球形に敲打されています。早期の公王嶺遺址などと比較すると、形の点で明らかに整っています。重要な狩猟具だったと言えます。
許家窯の遺存は旧石器文化に多くの新しい内容を加えました。特に工具の面では顕著な進歩性が現れていて、この段階の経済領域が大きく発展したことを反映しています。同時に多くの小型石器が大量に存在し、すでに数機種の細石器の祖型(原始的類型)もあります。これは後に発達する細石器と文化伝統上密接な関連を持ち、中国細石器文化の源流の古さを物語っています。 出所:小林松篁
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