時代別順
分野別順
|
石虎(虎の石像) 2007.08.08更新
商晩~西周時代 前14~8世紀
2001年成都市金沙遺跡出土
蛇紋石製
長さ28.4cm、高さ19.9cm、重さ5457g
成都市文物考古研究所蔵
この石製の虎は□・目・耳には朱砂が塗られ、細部は線刻で表現されている。材質は蛇紋石で、体には何も彫られないが、石材の持つ、黒地に黄色みがかった灰色の縞模様が虎の縞のようである。虎は身を臥せ、上を見る(口を大きく開き、巨大な牙をむき出しにする(奥歯の後ろの丸い溝と、口の奥の2つの円形の痕は、円筒状の道具を回転させて孔を穿つ、玉琮製作の技法が用いられたことを示すものだ。額にはV字の平行線があり、額の縞模様を表現してい。鼻からこめかみにかけて線刻が走り、鼻筋と眉間がY字型に強調されて勇ましく見える。尾の部分には丸い穴があいており、別に尾を差し込んだのだろう。同様な虎の石像は現在、合計10点出土している。近年、人を半分飲み込む虎の石像も発見され、犠牲となる人物は、同じく金沙遺跡より出土した裸の石人像と同じ容姿をしている。おそらく、犠牲として虎に人を捧げる儀式を示したものだろう。虎の石像は、人々の虎への信仰を表現したものなのだ。出所:「よみがえる四川文明」
関連情報
|
|
Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.