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青磁水注龍泉窯 2007年08月26日(日)更新
【和:せいじすいちゅうりゅうせんよう】 |
【中:Qing ci shui zhu long quan yao】 |
宋・遼・金・元|陶磁器>青磁水注龍泉窯
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元時代
高25cm,口径4.5cm,底径8.3cm
北京故宮博物館蔵
龍泉窯は宋時代に開窯された青磁の産地で,窯場は浙江省の龍泉県を中心に広く分布しています。その最盛期は元時代にあり,大量に作品が焼造されて,日本や東南アジア,さらに中近東のイスラム国にまで輸出されました。青磁は鉄を還元焼成して出す色調で,焼成の加減で微妙な色調の差異が表われます。この龍泉窯青磁の色調について日本では,明るい青色の釉色を砧青磁と呼び,緑みの強いものを天龍寺青磁と呼びますが, 中国では「天青」,「梅子青」などといった様々な名称が付けられています。この中国の呼称が具体的にどの釉色を指すのかは定かではありませんが, おそらく梅子青というのはこの作品のような色調を指したものと想像されます。下脹れの胴に美しい曲線をもつと口と把手がつく優美な造形は,イスラムの金属器を倣製したものでしょう。龍泉窯の作品には貼付文様や彫文様が施されるものもありますが,これは無文の例。それだけに形姿と釉薬の美しさが際立ってみえます。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』
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