考古用語辞典 A-Words

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堆朱楼閣人物文八角盤(「楊茂造」銘) 2007年08月28日(火)更新

堆朱楼閣人物文八角盤(「楊茂造」銘)

【和:ついしゅろうかくじんぶつもんはっかくばん
【中:Dui zhu lou ge ren wu wen ba jiao pan
宋・遼・金・元|彫刻・書画>堆朱楼閣人物文八角盤(「楊茂造」銘)

元時代
高2.6cm,径17.8cm
北京故宮博物館蔵
厚く塗った朱漆を彫り付けた木胎の推朱作品。見込みに亭閣に吉松を配し,欄干の前に立って正面の山から流れる滝をながめる老人と,そのかたわらにたたずむニ童子を表わす観瀑図といわれる文様。側壁内外には,牡丹,梔子,椿,石榴の切杖文が彫られています。底裏には黄褐色の漆が塗られ,高台のかたわらに「楊茂造」の針刻銘が縦書きに記されますが, またこの作品ではさらに「大明宣徳年製」の刀刻銘も記されています。これは宣徳期になってこれほどの優れた作品が得られなかったために,宣徳の作品と詐称するために付けられたものです。楊茂は張成と並ぶ元時代浙江省嘉興府の彫漆の名匠で,花卉,山本人物に優れ,花卉を彫る場合には余白は黄色素地とし,山本人物の場合には余白に地文を彫り付けて,文様によって作風に変化を与えています。この楊茂らの技術,感性は明時代半期の彫漆に大きな影響を与えることとなりました。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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