三星堆遺跡出土
青銅
長41.1cm
三星堆博物館
上方がやや大きくなった円筒形の器体に龍が乗っている。龍は頭を器体の上にもたげ、目を見開き、口を開けて牙をむきだしている。大きな耳は後方にぴんとのび、両耳の間には2本の角があり、下顎には髭をのばしている。耳の先端近くには孔がある。前足は器体の上lm‐面で爪を立てている。体躯はそのまま器体をつたって下がり、後足は器体に対称的に取り付き、尾は器体から離れて上に巻いている。龍の反対側には巻雲状の飾りを貼り付けている。器体の下端には、四方に半円形の切り込みと目釘孔がある。器体の下が筒抜けで、もとは木の棒に装着していたものだろう。一号坑の発掘では、ちょうど黄金の杖から20センチのところからこれが出土し、その先端を飾るものであった可能性がある。龍は立入像の衣服にも表され、王権のシンボルになっていたのであろう。出所：『三星堆』

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