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大璋(三星堆遺跡) 2007年08月31日(金)更新
三星堆遺跡出土
玉
長162.0cm 幅22.5cm 厚さ1.8cm
三星堆博物館
これは玉というより、火成岩の一種を使って加工したものだと見た方が正しいかもしれない。しかし、材質はともかくとして、この種の璋として、これまで黄河流域(とりわけ夏文化の遺跡とされる二里頭遺跡)や長江中流域(石門市桅崗遺跡)などに出土例があることが知られているが、残存の長さだけでも162センチ、幅225センチとあって、大きさでいえば同時代の中国で最大のものになっているのである。こうして三星堆は、青銅器について中国最大のものを誇るのみならず、玉器についても大きさでトップに立っていることになるわけである。この璋は基本的に石包丁の一種からきたもので、両端の数本の平行線が斜線による菱形文を挟む図案構成が最大の特徴になっている。これほど大型の璋だから、祭祀活動において玉器の中でも特別な位置を占め、神力と権力を合わせて象徴する意味をもつものだつたに違いない。二星堆追跡におけるその存在は、遠隔地との文化的な影響関係で説明されるより、二里頭文化との間にあった特別な近親関係を強く示唆しているという意見もある。出所:『三星堆』
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