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宋国夫人出行図(壁画模本) 2007年09月08日(土)更新
【和:そうこくふじんしゅつこうず】 |
【中:Song guo fu ren chu xing tu】 |
隋・唐・五代>彫刻・書画>宋国夫人出行図
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晩唐
縦108cm、横853.5cm
甘粛省敦煌県莫高窟第156窟
敦煌研究院蔵
史章湘、蘭州芸術学院模写
この出行図は石窟内の北壁に書かれ、『張議潮出行図』と相応している。
宋氏は張議潮の夫人で、皇帝により「宋国河内郡夫人」に勅封された。図の最前部は雑伎(曲芸)・舞楽で、竿回しが1人、その竿の頂きで4人の子供がいろいろなスリルのある曲芸をやっており、 そばで1人が竿を挙げて子供たちを守っている。楽師が4人、楽器は笛、拍板、太鼓等がある。別に舞伎が4人、大きな袖の衣を着て長い裙をはき、ぐるりと四角の陣を作り、袖を払って舞う。これは『張議潮出行図』の中の吐蕃の舞と離れて相対しており、張議潮が吐蕃を誅して,沙州を奪回後、漢蕃文化が上時期なお互いに交流と同時に並存していたことを物語っている。画題は「音楽」の2字である。
次に、長い棒を持って行進する者が三対、宋夫人出行の警備隊である。その後ろには、車馬、輿の行列が連なる。宋氏の荷を積む車馬、六角亭式の輿人を乗せる坐車などである。続いて数人の侍女が団扇、化粧箱、包み等を持って従う。中央には騎馬姿の女官、楽隊、近衛兵に先導された宋夫人が描かれる。
次に宋夫人の乗った馬。「宋国夫人出行図」という題である。これは出行図の主人公で、形がいちばん大きく、短衣と裙をまとい、高い履をはき、身には軽い紗をひっかけて、頭は髷を高く結い、花かんざしを9本挿している。
最後の部分(こんどは東側の壁を向いて)は運搬、狩猟の隊で、隊列は自由になっている。また2匹のラクダカ酒がめと旅行用の袋を背にのせている。あきらかに、これらのすべては宋氏の出行時のために準備された生活用品である。出所:『敦煌・西夏王国展』図録
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