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「擦擦」(型抜きの小仏塔と小仏像) 2007年09月13日(木)更新
西夏
(一組・8点)
塔形約高8cm、直径6.8cm、円盤形直径約8cm
桃形高約5.8cm、幅約4.4cm
1984年内蒙古自治区額済納旗黒城出土
内蒙古文物考古研究所蔵
『元史・釈老伝』に「擦擦は泥で作った塔である」とある。すなわち喇嘛教を信仰する仏徒が澄泥(上を水に溶かして上澄みの細土をこねて作った粘土)を型にはめて作った小塔もしくは小さな仏像のことで、仏塔あるいは廟の土台の中に埋めて加護を祈ったもの。1の形式は小塔形、 2の形式は円盤形で正面に浅い浮彫で梵語の陀羅尼の咒文が刻まれ、真ん中に一つの小塔を表わす。 3の形式は桃の形で、正面に浅い浮彫の坐仏を1体刻み、下部に梵語で6文字の真言が刻まれている。これらの「擦擦」はいずれも黒城内の三つの塔の塔基から出土した。出所:『敦煌・西夏王国展』図録
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