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真義国師と男子供養者図(壁画模本) 2007年09月16日(日)更新
【和:しんぎこくしとだんしくようしゃず】 |
【中:Zhen yi guo shi he nan zi gong yang zhe tu】 |
宋・遼・金・元>彫刻・書画>真義国師と男子供養者図(壁画模本)
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西夏
縦200cm、横106cm
甘粛省安西県楡林窟第29窟
敦煌研究院蔵
張偉文模写
国師は頭に雲鏤冠(形は当石窟の武官の冠の形と同じ)をかぶり、上半身は半袖の単衣を右を下にして襟を重ねてまとい、 その上に袈裟をかけている。顔はあごが丸く、頬がふくよかで、 体格がよく、 がっしりしている。左手は腹の前におき、右手は花をひねって曲げて挙げ、両足を組んで胡床の上で結跏趺坐している。頭の後ろには、頭光があり、背面には一人の侍童がいて、華蓋を国師の頭の上にさしかけている。胡床の前には、何人かの弟子がいて、ある者は腰を下ろし、ある者は立っている。この図の左上の隅の西夏文字の題記によれば、 この像は「真義国師昔華智海(あるいは「西壁智海」)である。黒城で出土した西夏文献の『西夏官階封号』には「国師封号」の―項があるが、以前出土した西夏文献には、たとえば「宗律国師」、「浄戒国師」、「大乗玄密国師」等の封号が見られるだけで、(『北平図書館刊』第4巻3号『西夏文専号』参照)具体的な姓名は見られなかった。が、この図でははじめて、姓名共に揃った西夏国師の称号が見られた。西夏の姓氏録から、「昔壁(西壁)」はタングート族の姓であることが分かる。このことから、この国師像はタングート族である西夏国師の像であることが知られる。惜しいことに、史料と出土した文献のいずれの中にも、真義国師昔華智海の伝記は見られず、それがいつ、 どの皇帝から封じられたものか知るよしもない。出所:『敦煌・西夏王国展』図録
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