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法華経変普門品(部分)遇盗図 2007年09月17日(月)更新
【和:ほけきようへんふもんぼん ぐうとうず】 |
【中:Fa hua jing bian pu men pin Yu dao tu】 |
宋・遼・金・元>彫刻・書画>法華経変普門品(部分)遇盗図
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西夏
縦45cm、横33.5cm
甘粛省安西県楡林窟第2窟
敦煌研究院蔵
霍袍亮模写
これは『法華経変』観音普門品の中の、商人が盗賊に出遇い、観世音菩薩の名号を称えたところ、すぐに難儀から逃れることができたことを描いた場面である。財物を満載した2人の商人が道中盗賊に遇った。賊は手に刀剣を持ち、頭を青い布で包み長衣と両襠を着て、前襟を腰帯の中に押し込み、膝褲(足をおおう履物)をむき出しにして、足には麻の短靴をはいている。体はたくましく、眉を寄せ目をむき出して、 1人が前に、 もう1人が後ろにいる。商人は頭に幞頭をかぶり、円領の長袍を着て、腰に帯を結んでいる。1人の商人は財物や荷物包みのたぐいをほうり出し、地面に蹲って、ぼんやりとした表情で盗賊を仰ぎ見ている。 もう1人の商人は両手を袖の中に入れ、恐怖の面もちで片側に立ち、ゆるしを乞うかの様子である。その後ろには半身を露出して荷を積んだ白馬がいる。この図の造形は真に迫って、生き生きとしており、人物の描写も熟達して、当時の商人がシルクロードを往来する折の危険な状況がまるで目に見えるように期されている。出所:『敦煌・西夏王国展』図録
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