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彩陶鳥魚石斧紋深鉢 2007年09月28日(金)更新
【和:さいとうちょうぎょせきふもんふかばち】 |
【中:Cai tao liao yu shi fu wen shen bo】 |
新石器時代|陶磁器>彩陶鳥魚石斧紋深鉢
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新石器時代仰韶文化・前4000~3500年頃
1980年河南省臨汝県閻村出土
土製、彩色
高47cm、口径12cm
中国歴史博物館蔵
新石器時代の優れた絵両作品として著名な土器である。絵は写真に示した面にだけ描かれており、反対側は赤褐色の地のままである。見せる方向が決まっていたことになる。魚をくわえた烏と柄を付けた石斧を描いている。斧の柄は、先端が一段太くなって手から抜け落ちないようになっており、握る部分は皮のようなものを巻いているなど、かなり凝った作りである。細かい描写に作者の表現力が示されている。
本作品は農作業の折に掘り出されたもので、出土状況は不明である。他の遺跡の例からすると遺骨を納めた甕棺であった可能性が高い。遺体を仮埋葬し、白骨化したところで改めてこの種の深鉢に納め、口縁の下に付けられた突起に紐を掛けて蓋を縛りつけ、正式の埋葬をしたのである。
本作品の図が何を意味しているのか、確かなことはわからない。斧は生産の道具であるとともに、戦闘の際は武器ともなる。描かれた斧は指導者のもつ特別な斧と見ることも可能であろう。この土器は指導者を埋葬したものであったのかもしれない。出所:「中国国宝展」
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