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石璋(二里頭文化) 2007年10月02日(火)更新
石
長54cm、幅14.8cm
1980年河南省偃帥市二里頭V区3号墓出土
二里頭文化・前17世紀頃
中国社会科学院考古研究所蔵
左右対称で上を尖らせた玉器を圭といい、その半分を璋と呼ぶことが漢代の『説文』に書かれており、この形の上器あるいは石器がそれにあたると考えられる。この形の玉器は能山文化の時代から現われるが、元来骨製のシャベルの形を模したものと推測されている。このような玉器は二里頭文化の時代に、中原のみならず、中国の広い範囲に流布した。四川省三星推のほか、陝西省、湖北省、福建省、広東省や香港、そしてさらにヴェトナムなどでも出土している。二里頭文化の影響がきわめて広範囲に及んだことを示すものである。長辺に近い1か所に小さな円形の緑松石の象嵌が施されているのは、この石璋独自の特徴である。もう1点のいくぶん小さな石璋とともに出土した。出所:「中国国宝展」
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