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犠尊 2007年10月09日(火)更新
青銅
高39cm、長41.4cm
1984年陝西省長安県張家坡163考墓出土
西周時代・前10~9世紀
中国社会科学院考古研究所蔵
全体が動物の形をとる礼器は犠尊と呼ばれている。この動物の両耳の間に2本の角があり、蹄のある短い足が付く。動物の後頭部に虎が、胸先と腰の上に龍が置かれ、蓋の上には1羽の鳥が立つ。横腹には夔鳳形の稜飾が付き、身体中が饕餮紋や龍の紋様で塡められている。蓋と器の内側に「鄧仲」が作ったという銘文がある。この犠尊は井叔一族のものと考えられる墓地の1基の墓から出土した。同じ墓から尊や爵に加えて、この銅器のものと同じであるが少し小さめの蓋が1点出土しており、大小の異なるほぼ同じ銅器が元来2点あったと考えられている。また「井叔」の銘を持つ鐘が3点分出土している。遺骨の鑑定の結果、この墓に葬られた人は女性と考えられており、「井叔」の夫人ではないかと推測されている。 出所:「中国国宝展」
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