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満城漢墓 2007年10月13日(土)更新

満城漢墓

【和:まんじょうかんぼ
【中:Man cheng han mu
秦・漢・三国|建造物・遺跡・墓>満城漢墓

 満城漢墓は、河北省満城県の陵山と呼ばれる岩山の中腹にある。1号墓は漢の武市(在住前140~87)の腹違いの兄弟である劉勝(前113没)、2号墓はその妻竇綰の墓である。
 1号墓は、岩山に水平方向のトンネルを掘り、内部に馬車の車庫や食料倉庫、広間、寝室に当たる部屋を設け、寝室に当たる部屋に劉勝の柩を納めた。生前の宮殿をなぞらえた構造であることが明らかである。トンネルの入口から一番奥の壁までの長さは51.7m、小部屋が細長く左右に伸びた部分の幅は37.5mに達する。2号墓は1号基よりやや小型であるが、ほぼ同様の構造で、1号墓の隣に並んで造られていた。副葬品は、青銅器、鉄器、金銀器、土器、玉器、漆器、染繊品などがある。青銅器だけでも1号墓には419点、2号墓には188点も納められていた。また実際に使用できる馬車が、1・2号墓合わせて計10輌納められ、馬車を引く馬も29頭殉葬されていた。劉勝夫妻が死後も生前と同じ生活が営めるよう、さまざまな器物が備えてあったのである。 出所:「中国国宝展」

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