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鳥篆文壺 2007年10月14日(日)更新
【和:ちょうてんぶんつぼ】 |
【中:Niao zhuan wen hu】 |
秦・漢・三国|青銅器>鳥篆文壺
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青銅、金銀象嵌
高44.2cm、口径15.1cm、腹径28.5cm
1968年河北省満城県満城漢墓1号墓出土
前漢時代・前2世紀
河北省博物館蔵
身の肩部には把手が、身の下には圏足が付いた蓋付きの壷である。身も蓋も、金と銀による線象嵌で飾られている。蓋のと面と、身の胴部の凸帯以外の広い面には、44の文字が、鳥篆と呼ばれる特殊な字体によって大きく表わされている。鳥篆とは、文字の要所要所を鳥の頭や翼のように変化させた装飾的な字体である。文字は難解で、説の分かれる部分もあるが、「病気にならず、長生きする」という願望が表わされていることは確かである。胴部の凸帯には、多数の奇怪な動物が象嵌で表わされている。動物と動物の間にみえる小さい渦の付いた屈曲する帯は、神聖な雲である。ここには漢時代の人々が憧れた不老不死の仙界が表わされている。把手の環を壺にとめる金具を鋪首という。鋪首は、商周青銅器に大きく表わされた饕餮紋の名残と考えられる。 出所:「中国国宝展」
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