考古用語辞典 A-Words

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菩薩立像2(龍興寺) 2007年10月19日(金)更新

菩薩立像2(龍興寺)

【和:ぼさつりゅうぞう
【中:Bu sa li xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>菩薩立像2(龍興寺)

石灰岩、彩色、金
高95cm
1987年山東省青州市龍興寺址出土
北斉・6世紀
青州市博物館蔵
 この像は、龍興寺址での1996年の大規模な発見より以前に、かつての寺域の一角、現在の青州市博物館の東100mの地点から出土した。顔の輪郭は楕円形で、目は細く切れ長につくり、口をすぼめたような表情を浮かべる。ややのっぺりとした感じを受ける容貌である。龍興寺出土品の中には、ほかにもこれとよく似た面相の如来頭部があり、ほぼ同じ頃の制作と考えられる。宝冠正面の前立飾りにみられる2不足のついた方形紋様は珍しい意匠である。体は肉身の張りに乏しく、些かしまりにかける。上半身は裸形で、裙(裳)と天衣を身に着ける。裙はもとより、両腕に巻き付く天衣も両足にくっつくように垂れ下がり、空間的な広がりを極力抑えようとする感覚がうかがわれる。宝冠、首飾り、胸飾り、腕釧といった装飾品はいずれもシンプルな形で、面部や体、天衣、裙の表現とも通じる造形感覚である。厚手の白下地の上に、肌色や金などが重ねられており、残りのよい彩色が像の柔らかな表現をより強調しているかの如くである。 出所:「中国国宝展」

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