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如来坐像(龍興寺) 2007年10月20日(土)更新

如来坐像(龍興寺)

【和:にょらいざぞう
【中:Ru lai zuo xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>如来坐像(龍興寺)

石灰岩、彩色、金
高73cm
1996年、山東省青州市龍興寺跡出土
北斉~隋・6世紀
青州市博物館蔵
青州出土の如来像は立像の割合が多く、本像のような坐像は数が少ない。
面長で、長い胴のせいかすらりとした印象を受けるが、側面から見ると頭部はたっぷりとした奥行きをもち、また、胸にも張りがある。
螺髪には群青彩が所々に確認でき、また、顔には金が残り、その金の上に眉や唇が描かれている。大衣は朱色に塗られ、金で田相(方形を並べた大衣の紋様)の輪郭を描く。
大衣の上には、左肩からたすきに大衣の紐を掛ける。両脚上にかかる衣は数条の襞を表わすだけで、台座にかかる衣すなわち裳懸座の形も独特である。また、反花座のふっくらとした蓮弁は、龍興寺出土品の中では例を見ない珍しい形である。
本像の制作時期は、東魏から隋代までいくつかの説があるが、大衣の上にこのように紐を表わすのは、6世紀後半以後の如来像によくみられる形式であり、ここでは隋代までを含めた6世紀後半の制作と考えておきたい。 出所:「中国国宝展」

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