| 時代別順分野別順 | | 如来三尊像 2007年10月20日(土)更新
| 【和:にょらいさんそんぞう】 |  
| 【中:Ru lai shan zheng xiang】 |  
| 晋・南北朝|石器・ガラス>如来三尊像 |  白大理石、彩色高72cm
 河北省景県収集
 東魂・武定8年・550年
 正定県文物保管所蔵
 中尊は、施無畏、与願印を結び、蓮弁を配した楕円形の頭光を負い、蓮台上に立つ。髪際中央に凹みをつけて髪を左右に分けるのは東魏時代の造像にしばしばみられる特徴であるが、肉髻を低めに作るのはむしろ北斉時代の作例に多い。右脇侍菩薩立像は、右子を垂下して環状持物を執り、左手は胸前にあげて蓮の蕾を執る。左脇待は両手の位置、持物が右脇侍と反対になっている。
 舟形光背は、最上部中央で1対の天人が宝塔を捧げ持ち、それ以外に4体の天人が飛翔する。中尊と両脇侍の間には、瓶から生え出る蓮華を描く。台座正面中央には、香炉を頭上に捧げ持つ地天が蓮華から上半身を出し、その左右に1対の獅子を配する。光背背面には双樹下の半跏思惟像を描き、その下の半円形の突出部には蓮弁を描く。
 着衣の形式は北魏以来の中国式を受け継いでいるものの、丸みの加わった南部や全体にずんぐりとした作りは、次の北斉の様式に近い。
 台座背面から左側面にかけての銘文から、冀州効海條県の張道明という人物とその妻の発願とわかる。 出所:「中国国宝展」
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