考古用語辞典 A-Words

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銀函 2007年11月04日(日)更新

銀函

【和:ぎんかん
【中:Yin han
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀函

「八重宝函の内第六重」
鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
高19.3、身17.5×17.0、底18.4×18.4cm、2028g
法門寺博物館蔵
 八重宝函の内側から6番目の容器。
全体の形式は第4、5番目と似通がは、文様や鍍金など、装飾的な要素がほとんど見られない、いたって簡素な仕様を示し、そのため、かえって地金の銀色が鮮やかに目に映る。八重宝函の中では、異彩を放つ一器である。
正面に錠が備わり、背面に設置された2個の蝶番で蓋を開閉する仕組みは、他の八重宝函をはじめ、法門寺地宮出土の函に共通して見られる構造であり、唐代晩期のこの種の容器の定式と考えられよう。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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