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青銅鍍金双鳳唐草文五脚盤 2007年11月24日(土)更新
【和:せいどうときんそうほうからくさもんごきゃくばん】 |
【中:Qing tong du jin shuang feng tang cao wen wu jiao pan】 |
隋・唐・五代|青銅器>青銅鍍金双鳳唐草文五脚盤
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唐・8~9世紀
鋳造
1958年西安駅建設地出土
径37.0cm、高11.3cm、重6140g
西安市文物保護考古所蔵
盤は、宮代には、金属・陶磁・漆本・ガラスなど、各種の素材によって、意匠や法量を異にする様々なタイプが作られ、当時の普遍的な器種のひとつであった。これらの遺例の中にあって、脚や帥飾を備えるこのような大形の盤は、法門寺地宮出土品ないし正倉院宝物などの銀製品が数件知られる以外、ほとんど類例を見ず、青銅製品としては、これまでのところ唯一の遺品であろう。近年、中央アジアで同類の銀盤が出土し、西方との影響関係が注目される。口縁が少し反り上がった盤面には、5重の圏帯に各様の文様がびっしりと線刻される。外側から、花弁文常、花唐草文帯と鴛鴦文(5羽)、花入り亀甲文帯、唐草文帯、そして中央の双鳳文となる。どれも浅い刻出になるものの、細部まで比較的克明に表現された形態には、なお唐代盛期の作風の余韻がただよう。
脚(5本)は、およそ雲形にかたどられ、各3本の鋲によって器体に留められ、また、房飾りの付いた菱形の垂飾(5個)は、器側の花形(鋲留め)から下がる鐶に吊リ下げられている。
盤面に、脚や垂飾を留める鋲の頭が突出し、その全面を使用するには不都合であることを思えば、法門寺地宮奉納品のような、香炉等の器台に用いられたと見ることもできよう。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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