考古用語辞典 A-Words

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銀簪 2007年11月26日(月)更新

銀簪

【和:ぎんかんざし
【中:Yin zan
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀簪

唐・9世紀
鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
長22.0cm、重12.4g
法門寺博物館蔵
 いつの時代でも、婦人の装身具には華やかさが求められるが、簪も例外ではなく、とくに唐代には、髻を高く結う風習が盛んであったこともあり、意匠を凝らした華麗な簪が多数制作され、貴婦人の髪を彩った。
銀簪は、小さな頭部に花弁を表わす以外、装飾や鍍金のない、簡素な形姿の簪である。銀製ながら、実用本位の作例であり、髪形あるいはその部位に合わせ、銀鍍金蝶葉文簪のような簪と一緒に用いられたのであろう。なお、本品は、何ゆえか、法門寺地宮後宝の天井に設置されていた蓮華形の飾りに付けられていたという。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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