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西安乾県出土の唐三彩 2008年01月03日(木)更新
618~907年
新中国成立以来,西安とその附近の乾県,礼泉,咸陽などの地域にある墓葬から大量の三彩俑や三彩の器物が出上土した。この種の三彩釉陶は白い陶土を胎とし、異なった金属酸化物を呈色剤として,ほぼ800°Cの低温で焼成したものである。初唐の時期はまだ単色釉であったが,則天武后,玄宗の時期になって,「三彩釉」に発展した。これは唐代における彫塑芸術と陶磁工芸が結合した産物である。豊富多彩な釉色は,彫塑芸術の表現力を一層ゆたかにし,人びとからよろこばれるようになった。また,高い水準をもった彫塑芸術の手法を陶磁器焼造に用いることによって,「唐三彩」の迅速な発展をも促すようになったのである。出土情況から見ると,これらの三彩器物は,あるものは当時の皇室や貴族が生前に用いた生活用具であり,あるものは副葬につかわれた明器であり,あるものは中央アジア,西アジア,アフリカなどに輸出されたものである。かつて,イランやエジプトで唐三彩の陶片が発見されたことがある。ここに陳列されている西安の唐墓出土の三彩女子坐俑,三彩獅子,藍釉驢馬や唐懿徳太子(李重潤)墓出土の三彩騎馬狩猟俑などは,みな造形がみごとで,入魂の,精緻をきわめたものである。出所:「シルクロード文物展」
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