618～907年
絹･彩画
高220cm 幅80.9～106cm
1972年吐魯番阿斯塔那出土
新彊維吾爾自治区博物館蔵
   この画は，絹地のうえに赭，黒，白の三色を用い，上半身は抱擁し，尾部が交っている伏羲と女媧の姿を描きあげたものである。伏羲は，頭に幞頭（ずきん）をかぶり、顔にひげをたくわえ，襟の反った，広袖の衣を着て，手に曲尺と墨壺をもち，女媧は髪を高くゆい，おなじく襟の反った広袖の衣を着て，手にコンパスを持っている。 2人とも上半身は人間の体，下半身は蛇の形をしており，頭のうえに太陽，尾のしたに月，周囲に星座が描かれている。画の内容は，中国に伝わった神話伝説を故事を描いたもので，人物の形象と画の技法はあきらかに新疆地区の特色を帯びたものである。出所：「シルクロード文物展」

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