白釉鉢    2008年02月07日（木）更新

北宋～金（第二期後段1101～1148）
河北省磁県観台窯址出土
高8.1cm、口径11.8cm 
　口唇は丸く、口縁は細く尖っている。まっすぐな器壁がやや内にすぼまっている。胴下部で丸く折れて、玉環形の高台が付く。赭白色釉で、化粧土は施しておらず、長い線状の貫入があるが、光沢があってみずみずしい。畳付は釉を削り取っている。この種の倣定陶磁の特色は、素地は白くきめが細かく、器壁がかなり薄く、成形が整っている。化粧土は施さず、一種の乳濁した釉を用いている。倣定陶磁は、観台窯第二期後段と第三期の最も大量に作られた製品である。出所：「中国の考古学展-北京大学サックラー考古芸術博物館所蔵」