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編鐘(一組) 2008年02月09(土)更新
【和:へんしょう】 |
【中:Bian zhong】 |
明・清|青銅器>編鐘(一組)
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乾隆期
銅造
全体:長340cm 高350cm
清代宮延の各種儀典には、音楽は不可欠であり、儀典の重要性にあわせて奏される音楽も等級がきめられていた。その中で最も荘厳であり盛大な音楽は、壇廟の祭祀と太和殿前の慶典のとき演奏された中和韶楽である。
この編鐘は、中和韶楽を奏するときの主要な楽器のうちのひとつである。
「中和」とは金、石、絲、竹、匏、土、草、木と名付けた八音階で奏されることをさしており、天と地が同化する、という意味である。鐘はこのうち「金」の音とされ、金あるいは銅で鋳造した。
十六個の鐘は虡とよばれる木架に吊され、十二の正律と四つの倍律からなり、さらにこれを音の高低、清濁により陰呂と陰律に分ける。上部の横木(簨)にかけられているのは陰律の鐘で、名称は倍夷則、倍無射、黄鐘、太簇、蕤賓、夷則、無射である。下段の鐘は陰呂とよぶ一組で、名称は倍南呂、倍応鐘、大呂、天鐘、仲呂、林鐘、南呂、応鐘である。十六個の鐘の形と大きさは均一であるが、重量と厚みが各々異なり、音程がこれによってつけられている。もっとも軽く低音である鐘は倍夷則、もっとも重く高音が応鐘である。いずれの鐘も「乾隆二十九年製」の銘と鐘名が刻まれている。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85
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