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薬箪笥 2008年02月10(日)更新
通高72cm 最大幅33.5cm
清代の官廷内には太医院、御薬房が設置されていた。皇帝が用いた薬品の材料には犀角、熊胆、麝香、牛黄などの稀少で貴重な薬材の他に各種の丸薬、粉薬、膏薬、丹などになった薬草があった。
この薬箪笥は紫檀木製で、清代に宮中で使われたものとしては小型に属し、十角型をしている。各面に十段の引き出しがあり、三角形をした引出しの表には、内蔵している薬材の名称、成分、効能が金書されている。調剤の便をはかるために、それを記した巻物をさしこむところが箪笥の上部にもうけられている。
便利な回転式で、実用性に富み、木工芸品としても格調の高い調度である。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85
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