考古用語辞典 A-Words

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掐糸琺瑯蓮花罐飾時計  2008年02月15(金)更新

掐糸琺瑯蓮花罐飾時計

【和:とうしほうろうれんげかんしょくとけい
【中:Qia si fa lang lian hua guan shi zhong
明・清|石器・ガラス>掐糸琺瑯蓮花罐飾時計

高120cm 口径49cm
 中国広州で製造された飾り時計である。
時計の主要部分は琺瑯製の蓮の花をいけた花盆(植木鉢)内に納められている。外観の色彩は鮮やかで、図案も巧みである。時計の中にはいくつかの歯車が組み合されて作動し、各種の動きと音楽を奏でる。ネジをまき、時間となると、オルゴールから妙なる楽曲が流れ、その出にのって、花盆にうかぶ八羽の鷺一が水面にあそび蓮の花がひらく。蓮花の中に白猿や童子があらわれて西王母に長寿の祝いを献ずる構造になっている。
皇帝や皇后の長寿を祝って製作された「祝寿鐘」であるが、この時計は特にその造型の感覚が斬新で創意にみちている。実用性と工芸的精美さが結びつけられたところに清代の官廷で用いられた飾り時計の特色がある。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85

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