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花梨木製段重 2008年02月21(木)更新
【和:かりんきせいだんがさね】 |
【中:Hua li mu zhi duan chong】 |
明・清|>花梨木製段重
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通高91.5cm 盒高53cm
この形式を「酒膳挑盆」といい、皇帝が巡幸や行楽にでかけるとき、酒や料理をいれて持たせた携帯の膳部である。
花梨木で作った五段の器の中には、洒注、酒杯、菜入れ、箸など二十七種が入っている。菜入れは銀製で花梨木をくりぬいて外装としており、梅花形、円形、瓢形、葉形の造型は簡素で安定している。花梨木の本日もおもむきを深いものにしている。六個の酒杯も銀製で、外側は瓢箪である。非常に精巧につくられている。梅花形の酒注も工夫をこらした作品で、注口や把手に雷文、腰部に焦葉蝉文といった商や周の時代の青銅器にみえる装飾文様がある。胴部には詩と図案が刻まれている。装飾文、詩、図案はいずれも乾隆帝が特に好んだもので、詩は乾隆帝が巡幸のときこれに従った大臣のひとりが皇帝に献里した作である。
この段重は、古来の形式をもとに新しく創意と工大を加えた作品で、乾隆時代に大臣たちが献上した芸術品である。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85
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