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獣面象首紋銅罍 2008年03月03(月)更新
【和:じゅうめんぞうしゅもんどうらい】 |
【中:Shou mian xiang shou wen tong lei】 |
殷・周時代|青銅器>獣面象首紋銅罍
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時代:西周
法量:全高72cm、 口径22.5cm
出土年:1980年
出土地点:彭県濛陽鎮竹瓦街窖藏
口縁部はまっすぐ立ち上がり、方形の口縁部、把手があり、圏足をもつ。二つの把手が立体的な長い鼻を持つ象の頭である以外は、二つの把手の間と胴部下位にも立体的な象首が鋳造されている。頚部から胴部にかけて4本の高い板状の稜があり、器身部を四等分しており、それらの間を4組の同紋飾で鋳造している。この一組の紋様は、上、中、下の3段に分けられており、肩部中間には蟠龍がみられ、上下両側には夔紋が施されている。胴部は濃い眉に大きな円目をした蟠龍とがあり、口をひろげ身を巻いて、四肢をしっかり地につけている。胴部下位で牛紋が一周している。これら3段は雲雷紋を地にしている。蓋は兜形で、 4本の器体と対応する板状稜を有する。中部は夔龍で飾られ、板状稜によって鼻となり、雲宙紋が地となっている。
この器物の造形と紋飾は、すべて段末から周代初期にかけてみられるものである。しかしながら、多種の紋飾が集合して総合的な意味合いを帯びさせること、浮き彫りの技法で主紋やある特別な一部分を装飾させること、対称となる配置、美麗で細微にわたるデザインの構成、これらはみなこの器の特徴をなすものである。出所:『中国四川省古代文物展』-三国志のふるさと、遥かなる大地の遺宝2000
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