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蟠龍蓋饕餐紋銅罍 2008年03月03(月)更新
【和:ばんりゅうがいとうてつもんどうらい】 |
【中:Pan liu gai tao tei wen tong lei】 |
殷・周時代|青銅器>蟠龍蓋饕餐紋銅罍
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時代:西周
法量:全高148cm、口径17.2cm
出土年:1959年
出土地点:彭県濛陽鎮竹瓦街窖藏
罍は酒(もしくは液体)を盛る容器である。盤口で、丸い肩部、高い圏足をもつ。盆式の蓋で、盤龍形の紐をもつ。首をあげてうずくまった蟠龍は、大きな口をしている。二つ角は「歯」の形をしており、後ろ足は見えない。身体は鱗で覆われ、背には稜がみられ、尾は細く尖っている。蓋中央部には蝉紋が、その外周は雲雷紋が施されており、蓋周辺部には雷紋が一周している。頚部には二本の凸弦紋、獣の形をした二つの把手、環が施されている。肩部の両側には相対する夔龍紋が二つ向き合って装飾されている。?龍は出目で、爪が鋭く、歯が尖る。胴部両面にはそれぞれ二つの饕餐紋が施されている。饕餐は人口で、巨大な目をしており、眉の上に翼がみられる。圏足には雷紋と夔紋が施されている。全体を通して細かな雷紋によって地となっている。造形はユニークで、紋飾は精美さを極める。
この罍の器形と紋飾は、遼寧省喀左県北洞村出土の銅罍と極めて類似するものである。巻身夔紋は陝西省岐山県賀家村周墓で出土した夔紋罍に類似しており、これは西周青銅器の特徴を示している。出所:『中国四川省古代文物展』-三国志のふるさと、遥かなる大地の遺宝2000
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