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ガラス瓢瓶 2008年05月08日(木)更新
北宋 10世紀
高さ4.4cm(左),4.2cm(右)
高鉛ガラスで製作された透明素材の瓢箪形小瓶は、中国のオリジナルである。ここにある淡青緑色と淡黄色の2点のほか、同じ塔基からは8点発掘されている。また、定県6号塔基として報告されている至道元年(995)に建立された浄衆院塔基からは33点もの瓢箪形小瓶が発見されており、江蘇省や甘粛省などの遺跡からも、同形のガラス容器が発見されている。
これらの容器は単純な宙吹き技法で製作されている。丸く球体状に吹いた胴部のほぼ中央に、ピンサーと呼ばれる器具でくびれをつけて瓢箪形とした後、製品の口縁部にあたる部分で吹き棹から切り離している。口縁部は焼き直しなどの整形がおこなわれず、切り離されたままの状態である。底部は、やや盛り上がったキック底であるが、ポンテ棹の使用を示すポンテ痕は見られない。出所:『地下宮殿の遺宝中国河北省定州北宋塔基出土文物展』
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