高句麗王城・王陵・貴族墓      2008年05月20日（火）更新

 　吉林高句麗王朝は西暦前37年から西暦668年に至るまで続き、中国東北地域の古代の国境地帯の民族政権で、北東アジアの歴史の中で重要な役割を果たしたこともある。高句麗は現在の遼寧省桓仁県から始まり、西暦3年に国内城（現在の吉林集安）へ遷都し、更にピョンヤンヘ移った。桓仁と集安は高句麗の早・中期の政治、文化、経済の中心のあったところで、高句麗の文化遺産の分布が最も集中している地域である。
吉林省の集安市と遼寧省の恒仁県にある高句麗王城、王陵と貴族の墓は、主に五女山城、国内城、丸都山城、12の王陵、26の貴族の墓、好太王碑と将軍墓1号の副葬墓である。
高句麗王城、王陵と貴族の墓の建物と壁画芸術は、その他の民族文化に対する漢民族の影響を具現したもので、それは人類の創意と大自然の完壁な結合が具現したものである。山間部の町と平原地帯の町が共存した高句麗の「附合式王城建築」は中世の都の建築パターンの先例とも見なされている。出所：『ようこそ北京五輪（オリンピック）2008』