考古用語辞典 A-Words

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五華洞(第9~第13窟)     2008年06月16日(月)更新

第9窟頂部の彩色絵が施された仏像
【和:ごかどう
【中:Wu hua dong
面白テーマ|>五華洞(第9~第13窟)

 第9窟から第13窟までは、清代晩期には彩色絵が施されたため、5洞窟とも華麗を極め、人々から「五華洞」と称されている。「五華洞」は2組に分かれており、それぞれ第9、第10、第11、第12と第13窟に当たっている。第9窟前殿明窗東西壁の文殊坐蓮像とき賢騎像は、いずれも雲岡で稀に見た彫刻の高級品である。前殿西壁中央部の仏龕頂上に端坐し、長さ2cmしかない仏像は、雲岡石窟でも最小の仏像である。第12窟は雲岡石窟の音楽窟と呼ばれる窟で、仏籟洞とも称され、お釈迦さまが道を得たことを祝賀する場面を十分に表現している。主に上下2層に分かれた彫像は、上層はお釈迦様が生まれる前、兜率天宮で護明菩薩として修行し、出生に備える経歴を描いており、下層はお釈迦さまが生まれた後、悟りの果を得た経歴を描いている。全体の配置は荘厳静粛の感じを見る人に与えている。
第13窟中部2番の大像窟は、雲岡石窟では「交脚椅坐像」を主尊とする2番の洞窟である。円形の四角がやや高く盛り上がつた四角形を呈している。像は高さが13mで、仏の両脚は地面に垂れ、両膝は自然に曲がり、左手は左膝の上に乗せ、右手の掌を上に向き、右手肘と右膝間には1尊の四臂力士が彫られている。造形は奇特で美しく人目をを惹いている。胸前に露出した石刻蛇形飾物は、肱臂につけられた壁釧とはバラスよく呼応している。出所:中国世界遺産「雲崗石窟」

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