考古用語辞典 A-Words

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御製四庫文閣詩墨     2008年07月01日(火)更新

御製四庫文閣詩墨
【和:「ぎょせいしこもんかくしぼく
【中:「Yu zhi si ku wen ge shi mo
明・清|彫刻・書画>御製四庫文閣詩墨

一式五笏
清 乾隆年間
北京故宮博物院蔵
  一式五笏のセットが螺鈿の漆箱に入っている。中央は円形の墨で、表には十二支が彫ってあり、裏は金の小楷書による御製七言詩になっている。 上磬(古代の打楽器の一種)の形をした墨で、表が楷書の御製文淵閣詩、裏が文淵閣図で、右側に楷書で「文淵閣墨」の文字が入っている。左の墨は雲頭長方形、表が楷書の御製文津閣詩、裏が文津閣図で、 その右側に楷書で「文津閣墨」の文字が入っている。右の墨は牛舌形、表が楷書の御製文源閣詩、裏が文源閣図で、 その右側に楷書の「文源閣墨」の文字が入っている。下の墨は扇形、表が楷書の御製文溯閣詩、裏が文溯閣図で、 その右側に楷書で「文溯閣墨」の文字が入っている。後者四つには御製詩に「臣彭元端敬書」の款が入り、左側に楷書の「大清乾隆年製」の文字がある。
彭元瑞(1731-1806年)、字は掌仍、輯五、号は蕓相、乾隆帝の時代に進士になり、工部尚書、協辦大学士をつとめた。『四庫全書』の副総纂をつとめたこともあり、著書に『恩餘堂稿」がある。
文淵閣は北京の紫禁城内、文津閣は河北省の承徳に、文源閣は北京の圓明園内に、文溯閣は今の瀋陽市内にあって、往時は『四庫全書』(手写し本三万六千余冊)の北方における四貯蔵処だった。出所:『北京博物院・清朝宮廷文化展』

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