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文玩 2008年07月06日(金)更新
【和:「ぶんがん】 |
【中:「Wen wan】 |
基本用語|>文玩
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文房とは書斎、 つまり読書や執筆をする部屋であり、また書画や器玩を鑑蔵する部屋である。南唐の烈祖(李昪九三七ー九四三)は、澄心堂を建てて書斎とし、孫の、後主李煜はこの書斎名をつけた澄心堂紙をつくちせた。この紙と李廷珪墨、南唐官硯(龍尾硯)、呉伯玄の筆を合わせて「南唐四宝」といったといわれる。それ以来、紙墨硯筆が「文房四宝」として文房用具の中で最も尊重されるようになる。文人は明窓浄几での風流優雅な生活をさらに満たすために、四宝のほかに、関連する諸器具を収蔵し、鑑賞した。その対象は、琴、鐘鼎、怪石、硯屏、筆格(筆架)、水滴、鎮紙(文鎮)、筆筒、印章、印泥盒、臂閣、香炉等と、時代を追ってより広く、芸術性の水準も高まってゆく。
清朝になって、世の中が安定発展するに従い、文化芸術もまた未曾有の高揚を極め、女房諸具もその例外ではなかった。玉、瑪瑙、水晶、磁器、木、竹、象牙、金、銅、漆等の各種材料を惜しみなく用い、彫刻、搯絲琺琺(景泰藍)、彩画、描金等の技法と、人物、花鳥、山水、詩書等の題材が不断に駆使されて、文房清玩=文玩の黄金時代がもたらされた。文人趣味の乾隆帝は地方に行幸するたびに各地にその優秀なものを求め、また臣下む競って珍品を貢納した。紫禁城はこうして文玩の一大宝庫となった。出所:『北京博物院・清朝宮廷文化展』
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