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紺玉帯(復元模造)1条 2008年07月08日(火)更新
牛皮、ラピスラズリ、銀・鍍金
全長167.6cm、幅4cm
原品:唐または奈良時代・8世紀(模造:昭和55年(1980〉牧田三郎作)
原品:正倉院宝物(模造:奈良・官内庁正倉院事務所)
正倉院には、中国や西方の国々から請来された品々や、それらに倣った作品も多数保管されている。この作品の原品も、もともと唐からもたらされたか、あるいはそれを模して作られた当時の最高級の装飾品の一種である。帯は、牛の薄皮を袋状に縫い合わせて作り、青石の飾りは、アフガニスタン原産のラピスラズリ(青金石)を加工して鋲留めし、金属部は銀製鍍金の金具を装着したものである。唐時代にはさまざまな種類の宝石や貴金属を多用して各種の装身具が制作され、貴族階級の豪奢な生活に一層の彩りを添えていたことがうかがわれる。
原品の正倉院宝物は、5片に折損し、一部を亡失していたが、ここでは、類品を参考にしながら、原品を復元的に模造している。作者の牧田三郎氏(1905~93年)は、甲胃師として正倉院宝物の皮革製品の修理を多数てがけ、昭和50年(1975)には保存技術保持者に認定されている。出所:『遣唐使と唐の美術』
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