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加彩楽舞女子(10駆) 2008年07月12日(土)更新
【和:かさいがくぶじょし】 |
【中:Jia cai yue wu nu zi】 |
隋・唐・五代|陶磁器>加彩楽舞女子(10駆)
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楽俑高19.5、舞俑高28.7
河南省孟津県唐岑氏墓(大足元年〈701)葬)出土
唐時代・7-8世紀
洛陽博物館
舞女2体は蝶のような形の髷を高く結い上げ、中央に6弁の花形の髪飾りを付けている。面貌はふくよかで、唇に紅をさし、額には菱形に点を並べた花鈿、両頬にはつけえくぼが描かれている。紅色の上衣の大きな襟には忍冬文が表わされており、その下に袖が広い衣と丸首で袖が細い紫色のシャツを着用している。丈の長い紫色のスカートは前にスリットがあり、プリーツをつけた灰色の下着が見える。先端の尖った緑色の靴を履いている。身体を左側に傾け、袖を大きく翻して舞う姿に表わされている。6体の楽女はいずれも坐した姿で、髷を結い、やはり面貌はふくよかで、唇に紅をさし、花鈿とつけえくぼが描かれている。袖が細いシャツの上に半袖の上衣をまとい、肩にストールを掛け、腰に帯を巻き、長いスカートを身に着けている。それぞれ楽器を奏でる姿に表わされており、服の配色には違いがみられる。侍女2体もまた楽女と同じ髪型で、同様の化粧がなさをしている。袖が細いシャツの上に半袖の上衣を着ており、ストールの端を手に掛けている。首にはネックレスを着けている。2体はほぼ同じ姿であるが、服の配色に違いがある。当時の服飾や化粧を克明に伝えているばかりでなく、表情豊かで動感にあふれる造形は、舞楽の様子をも彷彿させる。
これらの俑は他の32件の俑などとともに1991年9月に河南省孟津県送庄郷西山頭村にある唐墓から出土した。墓誌によって、墓主の岑氏は則天武后の大足元年(701)に鄭州より遷葬されたことが知られる。岑氏の一族は、4代にわたり唐朝に重臣として仕えた。出所:『遣唐使と唐の美術』
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