考古用語辞典 A-Words

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    2008年07月17日(木)更新

篪
【和:
【中:Chi
春秋戦国|彫刻・書画>

竹製漆塗り
長29.3cm
 竹製の横笛の一種。一端は竹の節で塞がれ、一端は詰め物で塞いでいる。身には吹く孔と音の出る孔が一線上に一つずつあり、さらにこれと90度ずれた線上に指で押える孔が五つある。これを吹く時は、手のひらを内側に向けて持つことになる。
全体に黒漆を塗って地とし、指で押える孔は朱色で縁取りし、その他の部分には朱と黄色で約紋、三角雷紋、変形菱紋などを描く。
『周礼』「春官・笙師」鄭衆注には「篪、七孔」とあり、『爾雅』「釈楽」には「大篪謂之沂」とあり、郭璞注には「篪、以竹為之、長尺四寸、囲三寸、一孔上去、寸三分。名翹、横吹之。小者尺二寸」。また『北堂書鈔』一一一巻には、「篪、六孔、有底」とある。これまでこうした記述に現れる篪がどのようなものであるのか、不明であった。「底が有る」というのは、端が塞がれていることを示すものと思われるから、この楽器がこれまで不明であった篪であることがわかる。出所:『曾侯乙墓』 特別展 日中国交正常化20周年記念

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