考古用語辞典 A-Words

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紫檀製玉嵌装如意(九柄)   2008年07月27日(日)更新

紫檀製玉嵌装如意(九柄)
【和:したんせいぎょくがんそうにょい
【中:Zi tan zhi yu qian zhuang ru yi
明・清|金銀・玉器>紫檀製玉嵌装如意(九柄)

吉祥の意味がこめられた如意
清(1644-1911)・中期
紫檀製・玉嵌装
全長:33.3cm 頭部縦:7.0cm 柄幅:1.7cm
  如意は本来、孫の手のように背中をかいたりする日用品であるが、仏教では僧侶が説法などの際に威儀を正すための用具として用いられた。名称は意の如くするという意味である。この如意は紫檀木製で、頭部を幅広く、柄の中央を突き出させ、柄の下方を円形に作っている。頭部、柄の中央部、柄の下部に、大、中、小の楕円形の翡翠が嵌めこまれている。翡翠は透明感があって光沢があり、それぞれ桃と蝙蝠、仏手柑、石榴の3種の文様が刻まれている。白玉、黄玉(トパーズ)、珊瑚で作った「寿」字が柄の2個所に嵌めこまれている。柄の下方には盤長(仏の教えが遍く行き渡ってあらゆるものが明らかなことを意味し、盤長文は、仏教に関わる八つの吉祥文の一つ)の形に組んだ黄色い房鈕が結びつけられている。外観は質朴であるが、彫刻は非常に精緻であり、玉類も良質なものが使われている。赤、黄、白、緑が交互に配色され、優雅で気品のある作品となっている。清代中期の作で、「多子多孫」「福寿万代」の吉祥の意味をもつ如意である。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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