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紅釉金彩高足杯 2008年08月03日(日)更新
【和:こうゆうきんさいこうそくはい】 |
【中:Hong you jin cai gao zu bei】 |
明・清|陶磁器>紅釉金彩高足杯
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景徳鎮窯
明・宣徳年間(1426ー1435)
高さ:10.3cm 口径:15.3cm 底径:4.3cm
北京故宮博物院蔵
明代の宣徳年間(1426~1435)の景徳鎮御器廠(官窯)の製品。口部は外側に反り、胴部は湾曲し、底はすぼまり、高い脚部が支えている。器の内外に高火度釉(高い温度で融ける釉)である銅呈色による紅釉が施されている。明代の法令、制度によると、この種の紅釉は祭祀(儀式、祭典など)用として作られており、「祭紅」と呼ばれた。脚部の内側には白釉が施されている。口縁部は高温のもとで釉が下に流れて胎土の白い色があらわれたもので、俗に「灯草口」(灯草は草の一種で、これで灯芯をつくる)と呼ばれている。外側面にはもともと金彩で宝珠を追う2頭の龍のほか、龍の間に火焰珠、「壬」字形の雲が3個所描かれ、胴の下部には蓮弁文がめぐらされていた。現在は金彩は全てはがれ落ちているが、文様がかすかに残っている。高火度で融ける銅紅釉磁器は元代の景徳鎮窯で焼かれはじめ、明代の永楽(1403~1424)、宣徳年間(1426~1435)に大量に焼造された。この作品の紅釉はむらのない艶やかな紅色を呈し、天然のルビーのような光沢がある。宣徳期の祭紅釉磁器の代表作といえよう。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝
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