後漢劉知遠  2008年08月16日（土）更新

（八九五～九四八年）
　中国五代十国時代の後漢の初代皇帝。廟号は高祖。契丹族が後晋を倒したわけだが、帝位についたのは節度使の劉知遠だった。国号は漢としたが、あの劉邦の建てた漢とは比べ物にならないほど、短期間で終わった。これを区別して、後漢という。劉知遠は、いわば火事場泥棒のようにドサクサのうちに皇帝となったわけで、強い権力基盤があったわけではない。即位して一年で亡くなり、次男が継いだものの、権力を握っていた家臣の郭威を粛清しようとしたが、逆に反乱軍に殺されてしまった。九五一年、わずか二代・五年で後漢は滅びた。出所：『覇王列伝』大陸の興亡編