考古用語辞典 A-Words

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「中山侯」青銅鉞(付帽1・鐏1)  2008年08月26日(火)更新

「中山侯」青銅鉞(付帽1・鐏1)
【和:「ちゅうざんこう」せいどうえつ
【中:[Zhong shan hou]qing tong yue
春秋戦国|青銅器>「中山侯」青銅鉞(付帽1・鐏1)

青銅 
鉞長29.6 幅25.5 重2.4kg
1978年中山王(興+昔)墓出土
 武器。中心に円孔があり,刃は弧形である。闌寄りに(田)文と山形文があり,両肩に長方形の穿が開く。 内(刃と反対側の突出部)は長方形で(田)譜形文を持つ。邲(柄)上端にかがせる帽と下端にはめる銀象嵌の鐏(石突き)も出土した。
『礼記』。「王制」に,「鉄鉞(斧とまさかり)を賜りて,然る後に殺す」とある。そのとに,「鉄鉞を賜り得て, 然る後に隣国の臣が君を弑し,子が父を栽すれば,専らこれを討つことを得」と。斧銭を得ることは,大逆無道の者を征伐し殺す実権が与えられたことを示す。 この鉞の銘文には,「天子邦を建て, 中山侯(佳+心) 茲の軍釬(鉞)を作り,以て厥の衆を敬(警)む」とあり,これが中山侯の厳しく侵すべからざる象徴的武器であることがわかる。出所:「中山王国文物展」-中国戦国時代の雄 

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