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青金色顔料 2008年09月26日(金)更新
【和:せいきんしょくがんりょう】 |
【中:Qing jin se yan liao】 |
隋・唐・五代|彫刻・書画>青金色顔料 |
縦6.5 横8.3 高3.2
五代
この青色顔料は、莫高窟第五三~五五窟前の遺址から出土した。すでに加工された品で、成分は無機鉱物顔料の青金石(ラピスラズリー。別名天然群青、仏青、回回青、金精、藍赤など)で、その化学組成は硫黄、アルミニウム、珪酸、ナトリウムで、さらに膠と石膏が混ざっている。
莫高窟では北魏から宋代に至るまでの壁画や彩塑に多く青色顔料として青金石を使用した。敦煌遺書S三五五三の牧駱人(駱駝飼い)が僧侶に宛てた手紙の中で、彼が莫高窟へ持ってきた″金青″について触れている。敦煌石窟で使用された青金石の顔料は、おそらく西域からもたらされたものであろう。専門家の研究によれば、青金石の産地は現在の新彊、アフガン一帯であるという。この顔料塊やその他の顔料の莫高窟での発見は、敦煌壁画の古代顔料に関する研究に重要な意義を持っている。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念
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