大河村遺跡  2008年10月11日（土）更新

  大河村遺跡の面積は広く，遺構と遺物は非常に豊富である。文化層の堆積は厚く，仰韶文化の中期・後期， 龍山文化への過渡期， 龍山文化の前期,後期および商（殷）代等の何種類かの異なる文化遺物を含んでいる。大河村遺跡は黄河中・下流域の仰韶文化・龍山文化の遺物を主としているが，同時に大汶口文化と屈家嶺文化類型の遺物をも幾らか出土している．黄河流域の原始社会から奴隷社会に至る歴史の研究に重要な資料を提供すると同時に，黄河流域と長江流域の諸文化の関係を研究する上にも，層位関係と新しい実物資料を提供している。出所：「黄河文明展」