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四神文壺 2008年10月21日(火)更新
灰陶彩絵
前漢時代
口径17.1cm 高46.5cm
1980年河南省洛陽市出土
河南省洛陽市文物工作隊蔵
頭部はすぼまる 円腹,圏足状に見える底部.腹の上部両側に対称的に獣面形の鋪首がある。蓋は伏せた盤形に作る.器表に白化粧したあと,墨線で7組の文様帯に分け,朱で三角文・弧形三角文・歯状文を描く.主な文様帯は腹の中上部にあり,墨で描いた「四神」の姿がある.一方の側に相対する白虎と朱雀,他の側に同じ方向を向く朱雀と青龍が描かれ,雲気文を補う.
洛陽出土の前漢彩絵壺の「四神」で,以前に発見された四神はすべて同じ方を向いていた。白虎と朱雀が向き合っているのはこの例だけである.この壺に描かれた白虎は首を真直ぐのばし,目を剥き,猛々しく背を曲げて飛びかかろうとしている.白虎と対する朱雀は首をもたげて前方を見,嘴は鋭く,体つきは軽やかで,見るからに落ち着き,気位が高い。出所:「黄河文明展」
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