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石造密教像 2008年10月29日(水)更新
唐時代
高88cm 幅48cm
1959年陝西省西安市安国寺出土
陝西省博物館蔵
像は三面八臂.髪を上に高く束ね,その正面に化仏を表わす。上半身は裸形でやや左を向き.右上手は金剛杵を高く上げ,右中手は宝剣,右下手は矢を持つ.左上手は三叉戦戟を持ち,左中手は失なわれ,左下手は羂索を持つ.第一手は胸前で交差し,小指をからませて金剛印を結ぶ.胸飾りをつけ,瓔珞は面肩から腹, さらに左足と岩座の上に垂れる.腰に裙を着け,天衣は頭の面側から腋に巻きつき,岩座まで垂れる.足をくずして岩の上に坐る
この像の出土地点は唐代長安城の長楽坊の区域内と推定される。基礎調査によれば,大安国寺の遺物らしい,計10点の石像が口径1メートルの円形の穴倉から出土した。その際,積み重なっていたので,大多数が破損していた。これらは民間芸術家の傑作であり,全体の造形はバランスがよぐとれ,顔の表情も入念に彫りこまれて,熟練した離法を充分に示している。出所:「黄河文明展」
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