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五彩魚藻文盤 2009年1月1日更新
【和:ごさいぎょそうもんばん】 |
【中:Wu cai yu zao wen pan】 |
明・清|陶磁器|>五彩魚藻文盤 |
「大明嘉靖年製」銘
景徳鎮窯
明時代・嘉靖(1522~60)
口径:17.2cm
端反りの口縁とわずかに湾曲した側面、低く、すぼまった高台をもつ浅い盤。きめの細かい磁胎に高火度焼成の透明釉がかかったこの盤は、青花と多彩の上絵具で釉上に絵付けをする五彩と呼ばれる技法が用いられる。口縁下と見込み周辺に紅彩で重線をひき、その中に一匹の鯉が種々の水藻の間を泳ぐ様子があらわされている。鯉はオレンジ色を呈しているが、これは黄釉を焼き付けた上に薄い紅彩を塗り重ねて、再度低火度で焼成して得た発色で、嘉靖期特有の色とされている。他には青花、紅彩、黄、緑、紫が水藻に用いられ、外側面にも同様の配色で池の中に漂う水藻の間を四匹の鯉が泳ぐ姿が描かれている。この作品では他の五彩と比べて青花は控え目な使われ方をしている。五彩技法は明時代正徳期に発展し、明時代中後期にひろく用いられた。魚藻文は嘉靖期に多くみられる文様で、壼や盤、鉢などに類例をみることができる。底裏に青花で「大明嘉靖年製」の銘が入つている。出所:中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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