考古用語辞典 A-Words

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五彩蓮地水禽文甕 2009年1月2日更新

五彩蓮地水禽文甕
【和:ごさいれんじすいきんもんかめ
【中:Wu cai lian di shui qin wen weng
明・清|陶磁器|>五彩蓮地水禽文甕

五彩蓮地水禽文甕
「大明隆慶年造」銘
景徳鎮窯
明時代・隆慶(1567~72)
口径:55.3cm
口縁端部が肥厚し、胴がわずかに張った、平底の厚手の甕。磁胎に高火度焼成の透明釉がかかる。外側面には濃い色調の青花と釉上彩の赤、黄、緑を組み合わせた五彩の手法で文様が施されている。金魚などをいれて飼うための水槽として作られたためか、水辺の文様がのびのびと描かれ、蓮やさまざまな水草を配し、鳴や鷺を描いてある。鴨と鷺と文様の一部は青花であらわし、黒い上絵具で細く縁取つた水草や道に赤、緑、黄といった彩色が加えられ、絵画的な文様となっている。口縁に霊芝唐草文、胴裾には二重蓮弁文を配す。内面は無文、口縁下に青花で「大明隆慶年造」の大字銘が横書きではいる。底裏は露胎のため赤褐色に焼けている。隆慶期は非常に短かったため官窯銘が入った作品は極めて少なく、また遺品も小品が多い。この様に大型の作品で形に歪みのないものは珍しく、この作品の焼造に携わった陶工の技量の高さがうかがえる。 出所:中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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