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五彩麒麟文双耳瓶 2009年1月3日更新
【和:ごさいきりんもんそうじへい】 |
【中:Wu cai qi ling wen shuang er ping】 |
明・清|陶磁器|>五彩麒麟文双耳瓶 |
五彩麒麟文双耳瓶
漳州窯
明時代・17世紀
高さ:29.9cm
丸い胴、真ん中がすぼまる長頸に盤口と呼ばれる盤形の口が付き、高い裾広がりの高台、角形の耳が付いたこの瓶は古銅器を祖形とする。やや粗い磁胎に高火度焼成の透明釉を施し、紅、緑、青緑、黒などの上絵具で賦彩したこのタイプの民窯磁器を、欧米では「スワトウ・ウエアー」と呼ぶ。頸に花枝文、胴には二面の稜花形のパネルに麒麟と雲、蓮唐草文をパネルの間に配し、高台には八宝文とリボンを、それぞれ濃い紅、緑、青緑色であらわしている。こうした文様は官窯と比べると荒削りな作風であるが、伝統にとらわれない民窯の作品らしい、のびやかな筆遣いで描かれ、生き生きとした作調を示している。これらの磁器は広東省の汕頭港から輸出されていたとされ、港の名である「スワトウ」からこの名が付いたが、近年、福建省の平和県に窯址が確認された。明時代末に大量生産されヨーロッパ、アジア諸国に輸出された民窯作品で、大盤や鉢が多いがこうした器形は極めて珍しい。出所:中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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