黄地琺瑯彩牡丹文碗　2009年1月4日更新

「康熙御製」銘
景徳鎮窯
清時代・康熙（1662～1722）
口径：11.5cm
マウントスチェアート・エルフィンストーン氏旧蔵
口縁がわずかに端反り、まるみのある曲面をもった碗で、垂直の高台がつく。白くきめの細かい半透明の磁胎、内面と高台内には透明釉がかかっている。外側両は地に皇帝の色である黄色を塗りこみ、強い色調の紅、青、緑、オレンジ色の不透明な顔料で、四つの牡丹唐草文様を鮮やかにおいている。底裏には「康熙御製」の銘が藍料で二重の方郭内に記されている。このようにガラス質の粉彩顔料で銘を記した作品は、康熙、雍正年間に景徳鎮の御器廠で焼かれた極上の白磁を、紫禁城内に設けられた内務府造辦処の琺瑯作で絵付けされたものであることを示している。ここに用いられた黄色の顔料は、清時代にはいってから始まった酸化アンチモニーの呈色により得られる低火度黄釉である。出所：中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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